Bourgogne Raisin d'or
ABOUT US
ワインは絵。ワインは音楽。
思い出の風景も、懐かしいあの香も、
そのすべてを味わって...
現地に来て、大好きな生産者たちに会った。
その手は、大きく堅く、ワインの澱が深くしみ込んでいる。
鼻はこんがり日焼けして、日差しを浴びた地道な畑仕事を思わせる。
そんな彼らと試飲をするとき、ワインの個性や年を的確にとらえた
最高の順序で味わわせてくれるのだ。
「ワインを味わうだけで、畑の散歩ができる。」
それが、ブルゴーニュに生きる彼らのワイン。
2015年に世界遺産にも登録された、コート・ドール県の1247の
クリュ(地質ごとに区画された畑)。
テロワールを解釈する任務は、もう千年以上もブルゴーニュ人たちの肩に
かかっている。
「オーケストラの指揮者と同じだ」と、誰かが表現した。
大地が成したそれぞれのテロワールが曲、
ブドウ樹は、楽器を奏でる奏者、
そして自分は指揮者なのだと。
そのテロワールをどう飲み手の心に伝えたいのか、それは、その土地に
合った苗木選びから始まり、栽培の仕方、収穫のタイミング、醸造、熟成、
すべての細かい決断の結集から響いてくる。
それに共感したなら、貴方はその生産者のセンスや感受性そのものが好きだ
ということ。
男性的な力強いシンフォニーを聴かせるテロワールが好きなのか、
女性的な琴の一音一音が表れるテロワールが好きなのか。
ブドウが実りゆく環境として、健全で骨太な太陽の明るい年が好きなのか、
雨降りの哀愁をおびた可憐な年が好きなのか。
一人の生産者が手掛けたワインだけでも、おのずと自分自身の好みが見えて
くる。
そういったブルゴーニュワインの面白さを、一人でも多くの人と共感したい。
ブルゴーニュの大地を訪れ、その歴史、テロワールの違い、毎年の気候の影響、生産者の努力、複雑きわまりないそのすべてを、私もまたブルゴーニュ
に生きる人間として、日本人の感性から、できるだけ分かりやすく伝えたい
のです。